新築注文住宅で後悔する場所13選!失敗を防ぐにはどうしたらいいのか?

はじめに

憧れの新築注文住宅を建てる。憧れや理想で頭がいっぱいになりますよね。でも限られた予算の中で何を選んだらよいのかと迷っていませんか?
実は注文住宅で後悔する場所には共通点があります。共通点と後悔した事例を参考にすれば新築での失敗を避けることができます。
この記事では新築注文住宅で後悔しやすい場所を13カ所選びました。失敗例を参考にどんなことに注意したらいいのか、後悔しないための方法が分かるようになります。
新築で後悔したくない、失敗を避けたいという人は参考にしてください。

1)新築注文住宅で後悔する3つのポイント

新築注文住宅は自由度が高いので失敗も多くなります。新築で後悔した事例は調べればたくさん上がってきますが、後悔しやすい場所は次の3つのポイントに分けることができます。

・間取りの後悔
・水回りの後悔
・オプション設備の後悔

/// 1-1.間取りの後悔

間取りとは部屋の大きさ、奥行、部屋の位置関係などです。間取りの失敗は室内温度や部屋の行き来など生活環境全体に影響します。
始めはちょっとのデメリットだと感じていても毎日生活を続けるうちに不便や不快を感じ、失敗したなと感じてしまうケースが間取りに関する後悔です。

/// 1-2.水回りの後悔

水回りとはキッチン、トイレ、お風呂、洗面所などです。水回りは生活に密着する家の大事な機能です。
毎日何度も必ず使う場所ですので流行やデザインで選んでしまうと結局は使い勝手が悪かったり、使わなかったりと、日々繰り返し使ううちにやめて置けばよかった、違うものにした方がよかったというケースが水回りに関する後悔です。

/// 1-3.オプション設備の後悔

オプション設備は最新の設備や便利機能を追加することです。あったら便利、お得、憧れなどで付けてしまうのですが、意外と使わない物、必要ない機能などがあります。
なくても良かった機能を高いお金で設置してしまったというケースがオプション設備に関する後悔です。

/// 1-4.事例で後悔を防ごう

新築注文住宅について考えているときは気持ちも高揚して冷静に考えにくい状況になっています。憧れのマイホームを目の前にして、一度冷静に考えることが大切です。
新築注文住宅を建てるうえで、自分に合った機能であるかどうかを考えて読み進めてください。

2)間取りの失敗事例

/// 2-1.畳の部屋

畳のメリット
・日本らしい和の雰囲気になる
・換えることで新品になる
・柔らかく転んでもけがをしにくい
・井草が部屋の湿度を調整してくれる

後悔のポイント
・家具の安定が悪い
・汚れや傷がつきやすい
・部屋の雰囲気を変えにくい

畳の部屋は和室の雰囲気を出すために襖や障子、天井なども和式に統一することが多く、部屋の雰囲気を変えにくいという特徴があります。
畳は交換しやすいメリットがありますが、板の間より汚れや傷がつきやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスの手間やレイアウトの不自由さを考えると、わざわざ和室を作る必要があったのか?ということで後悔してしまうことがあります。

/// 2-2.リビング階段

リビング階段のメリット
・家族が顔を合わせやすい
・リビングが広くなる

後悔のポイント
・来客が来てもリビングを通らなくては2階にいけない
・冷暖房効率が悪い

リビング階段とはリビングに階段を設置している間取りです。
リビングに階段があることで壁や空間の仕切が不要となり、面積を効率的に使うことができるメリットと、家族が顔を合わせやすいという特徴があります。その反面、2階とリビングがつながることで冷暖房効率は悪くなります。家族が顔を合わせやすいということはプライバシーも少なくなるということにもなります。
子供が成長するにつれて、子供部屋の広さにそれほどのメリットがなかったということが無いように、子供部屋の広さについては良く検討しておきましょう。

/// 2-3.広い子供部屋

広い子供部屋のメリット
・子供が喜ぶ
・子供の家具や勉強机を置ける

後悔のポイント
・子供部屋を広くした分他の部屋が狭くなる
・子供が成長するにつれて部屋が広い事のメリットがなくなる
・子供部屋が満たされ過ぎるとリビングに来なくなる

広い子供部屋は自分の子供の頃欲しかったものを子供に与えられる満足感を得ることができますが、実際、子供部屋は広ければ良いというものではありません。
広ければ物をたくさん置けるので片付けも大変になりますし、気が散りやすいので勉強の環境としてもデメリットになります。子供が大きくなってくると家にいる時間は減っていくということも考慮した広さで間取りを考えることが大切です。

/// 2-4.吹抜け天井

吹抜け天井のメリット
・部屋が開放的になる
・おしゃれ
・2階まで冷暖房が行き届きやすい

後悔のポイント
・冷暖房効率が悪い
・天井部分の掃除が困難
・吹抜けの分部屋を追加出来た

吹抜け天井は家の2階分までの高さに天井が抜けていることを言います。解放感があり、おしゃれでかっこ良いことからも人気があります。
しかし掃除の手間や部屋数が減ってしまうことのデメリットと比較してみると、特に生活にメリットの少ない吹抜け天井は本当に意味があったのかと後悔しやすいポイントになります。

3)水回りの失敗事例

/// 3-1.アイランドキッチン

アイランドキッチンのメリット
・おしゃれ
・料理や洗い物をしながら家族と会話できる
・料理の配膳や片付けの効率が良い

後悔のポイント
・キッチンと壁の間が狭く通りにくい
・無駄な空間が多い
・独立した水道工事で費用が高い
・料理をしながら家族と会話する機械が思ったほどない

アイランドキッチンはどの壁にもくっついていない、島のように独立したキッチンのことです。家族と対面しながら家事ができることやおしゃれでかっこいいイメージから憧れる人が多いキッチン形式です。
壁に付いている部分がないということは、よほど広いリビングでもない限り、アイランドキッチンの周囲は中途半端なスペースが空きやすくなります。敷地面積を広く取ることが難しい日本ではなかなか現実的にアイランドキッチンが似合う家は少ないようです。
無くても大丈夫ならつけなくてもよかったのに。ということで後悔しやすいポイントになります。

/// 3-2.浴室の窓

浴室の窓のメリット
・明るさが入る
・窓から効率よく換気できる
・窓台に物を置ける

後悔のポイント
・明るさは室内照明で不便がない
・換気は換気扇でもできる
・窓を含む台周辺の掃除が大変
・窓の断熱効果が弱く湯が冷めやすい

浴室の窓は換気や採光のために必要だと考える人が多いのですが、実際になくても困ることはほとんどありません。
背景としてタイル壁の浴室からユニットタイプの浴室が主流となっていることで掃除のしやすさやカビが発生しにくいということが挙げられます。窓を付けるということはそれだけ工事の手間と費用がかかり、窓から熱も逃げやすくなります。
浴室に窓を作るよりも掃除のしやすさ、カビの発生しにくい素材や汚れを溜めにくい構造の物を選ぶことも視野に浴室の窓を付けるかどうかを検討しましょう。

/// 3-3.浴室乾燥機

浴室乾燥機のメリット
・浴室内のカビ予防になる
・洗濯物などを干しておける

後悔のポイント
・乾燥機能が弱い
・使ってもカビは生える
・電気代がかかる
・使う必要性が弱い(使わない)

浴室乾燥機は浴室内に温風を循環させることで乾燥させ、カビの発生の抑制や洗濯物を乾かすのにも使えるということで設置する人が多い機能です。
しかし、浴室乾燥には時間と電気代がかかり、それほど効率が良くないことからほとんど使われない機能としても有名です。もしつけなくても済むのであればつけないことをおすすめします。
水滴が気になるのであれば換気扇の性能やカビの生えにくい材質を選び、服は乾燥機を購入したほうが実用的です。

/// 3-4.トイレの手洗い場

トイレの手洗い場のメリット
・トイレ内でしっかり手があらえる
・おしゃれ
・便器や便座周囲に水がとびちりにくい

後悔のポイント
・手洗いタンク式でもよかった
・設置工事費用が高い
・手洗い場の分トイレが狭くなった
・水は結局飛び散る

トイレ内に独立した手洗い場を作りたいという人がいますが、敷地の狭い日本ではあまり実用的ではありません。日本ではトイレに大きな面積を取れないので手洗い台を設置した分トイレ内が狭くなります。また手洗い台を設置するにはそれなりの費用もかかります。
おしゃれで欧風建築にもよく見られるトイレの手洗い場ですが、日本の住宅にはあまり向いていません。

4)オプション設備の失敗事例

/// 4-1.床暖房

床暖房のメリット
・ヒートショックの予防
・冬は足元が温かくて気持ちが良い
・部屋が暖まりやすい

後悔のポイント
・温まるのに時間がかかる
・電気代がかかる
・修理する際に床を剥がさなくてはならないことがある
・敷物などで代用可能だった

床暖房は床の下に埋め込まれたヒーターが床全体を温めることで足元が温かく、ヒートショックなどの予防にもなるとされています。
しかし床の冷たさはスリッパを履いたり絨毯を敷いたりすることで軽減できます。また故障した際には修理が大掛かりになることもあります。設置費や維持費、電気代もかかる割に、使うのは1年の間でもほんのわずかな期間だけであることも考慮して導入を検討しましょう。

/// 4-2.外壁の装飾

外壁の装飾のメリット
・家の外観がおしゃれになる

後悔のポイント
・外壁塗装の際に料金が高くなる
・工事費がかかる
・メンテナンスの手間が増える

外壁の装飾とは、外壁に取り付けられた特殊なデザインや工芸品などの付帯物のことです。
家を守る外壁は定期的なメンテナンスとして塗装やコーキングの補修が必要です。その際に付帯物が多く複雑な外壁をしているとその分工事費用が高くなります。
外壁の装飾は将来的にメンテナンスをする費用のことも考慮して検討しましょう。

/// 4-3.天窓

天窓の装飾のメリット
・部屋が明るくなる
・部屋が広く感じる
・部屋が開放的になる

後悔のポイント
・掃除が困難
・メンテナンスが難しい
・部屋が熱くなりやすい
・窓は断熱性が弱く冷暖房効率が悪い

天窓は天井部分に取り付けた窓のことです。
天窓は光を多く取り入れることができるので家の中を明るくしてくれます。大きな窓を取り付けることで部屋を広く感じさせたり、解放感を演出したりする効果もあります。
しかし実際には天井にある窓の掃除や故障した際などのメンテナンスが困難であるという問題があります。また光がたくさん入るということは夏場に熱くなるということでもあります。
天窓は家のデザイン性も高めてくれる要素になりますが、どうしても必要かどうかよく検討しましょう。

/// 4-4.電動雨戸シャッター

電動雨戸シャッターのメリット
・自動で雨戸シャッターが降りる
・開閉の負担がなくなる

後悔のポイント
・設置費用が高い
・壊れて放置している
・維持費がかかる
・手動でもよかった

電動雨戸シャッターとはボタン一つで自動的に雨戸シャッターの開け閉めができる便利な機能です。最新の住宅として憧れる人が多い機能です。しかし電動ということは停電の際や故障してしまった際は手動では動かせないというデメリットも理解しておく必要があります。修理にはお金もかかりますし、結局は初動の方がよかったということにならないようによく検討しましょう。

/// 4-5.勝手口

勝手口のメリット
・ゴミ捨てなど外に出やすい
・生活導線が増えて動きやすくなる

後悔のポイント
・ほとんど使わない
・防犯上狙われやすい
・断熱性が弱いので冷暖房の効率がわるくなる

勝手口とは玄関意外に屋外へ出ることができる扉のことです。玄関とは別にキッチンの横などにあるとゴミ捨てや外の倉庫にある食材を取りに行く際などに便利な出入り口です。
しかし、実際には必要性が低くほとんどの住宅で使われていません。また勝手口は開閉の面倒から鍵をかけないという人も多く、空き巣に狙われやすく防犯対策も必要です。
勝手口の出入りが本当に必要かよく検討し、あったら便利かも?くらいの理油であれば付けないほうが良いでしょう。

5)後悔しないためのチェックポイント

新築注文住宅で後悔事例を解説してきましたが、これ以外にも迷うことはたくさんあると思います。そんなときに役立つ5つのチェックポイントがあります。

・憧れ、おしゃれ、豪華なもの注意する
・具体的な使い方が明確にイメージできているか
・維持費についても確認したか
・掃除の手間も考えたか
・お金をかけずに解決できる別の方法はないか

この5つのチェックポイントは、住宅で後悔するポイントに共通した見落としポイントです。
間取り、水回り、オプション設備で迷ったときにチェックしてみてください。

/// 5-1.憧れ・おしゃれ・豪華なものに注意する

後悔するポイントとして、見た目やイメージだけで決めてしまうということが挙げられます。
憧れの間取り、おしゃれなキッチン、豪華な設備のように、平凡な生活を美しく変えてくれそうなものには注意が必要です。なぜなら非日常を感じるような物は飽きてしまうか維持管理が大変だからです。
家は毎日生活を続ける場所です。「非日常」ではなく「日常」が繰り返される場所です。憧れや胸がときめくようなものを感じた場合は冷静さを欠いている場合があります。
いったん落ち着くためにも「憧れ・おしゃれ・豪華なものに注意する」は合言葉にしておきましょう。

/// 5-2.具体的な使い方が明確にイメージできているか

後悔する事例で最も多いのが「あったほうが便利だと思った」「ないよりあったほうがいいと思った」というような、使い道がはっきりしていないのに採用してしまったものです。
後悔しないためには具体的に使い方を明確にしておくことが最も大切です。毎日どのように使っているのか、使っている自分と家族を明確にイメージしましょう。それができない場合は実際の生活では使わないか、必要性がないものである可能性があります。

/// 5-3.維持費についても確認したか

住宅の後悔では、使っているし、便利だと感じていても後悔してしまうことがあります。それは維持費がかかってしまう場合です。
定期的なメンテナンスにどれくらいお金がかかるのか、毎日使うのにどれくらい電気代がかかるのかなど、維持費がどれくらいかかるのかをよく考えて置くことが大切です。
維持費が継続すれば家計を圧迫し、生活にも影響します。あまりにお金がかかるのであれば結局使用を断念することにもなります。
維持費がどれくらいかかるのかは導入前によく確認し、明確にしておきましょう。

/// 5-4.掃除の手間も考えたか

掃除の手間が少ない、掃除が簡単であるかどうかも住宅の機能として使い続けるために後悔しないポイントです。
住宅では毎日人の出入り、動きがあります。ゴミが発生し、ホコリが舞います。どんな場所でも掃除が必要ですし、掃除をしないと健康に影響を及ぼすこともあります。掃除がしにくい機能はやがて使われなくなるか、家の中の気になる場所として、やがて後悔する場所になっていきます。
掃除をどのようにするのか、その手間はどれくらいなのか、ずっと続けられる程度の手間なのかを考えておきましょう。

/// 5-5.お金をかけずに解決できる別の方法はないか

ここまで4つのチェックポイントをクリアしてきた場合でも、あと1つ考えて大切なことがあります。それはお金をかけずに解決できる別の方法はないのか?ということです。
どんなに使い勝手がよく維持費も許容範囲、掃除の手間もかからないとしても、「ほかにもっといい方法があったじゃないか」ということでも後悔することがあります。

冷暖房効率は間取りよりも外壁に質の高い断熱材を使用することで解決できることが多くあります。家事を円滑にするには便利な水回りよりも生活導線の工夫や汚れにくい間取りである場合もあります。
求める機能はお金のかからない他の方法で解決できないかということを、最後にもう一度確認してみましょう。
この5つのチェックポイントをクリアできたのなら、後悔する確率はグッと低くなることでしょう。

6)まとめ

新築の注文住宅では間取り、水回り、オプション設備を決める際は後悔しやすいポイントがたくさんあるので注意が必要です。
今回ご紹介した13の後悔事例は、全てが誤りであるという意味ではありません。人によって、環境によっては必要性が高く、満足している人もたくさんいます。
大切なのはどんな間取りや機能も誰にでも合うというものはありません。ご自分の生活、価値観と照らし合わせて、本当に必要かどうかをよく検討してください。
今回ご紹介した5つのチェックポイントも活用していただければ後悔する確率は少なくなります。

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