【浴室リフォーム】おしゃれなで快適なお風呂づくりを徹底解説紹介!

おしゃれな浴室を作りたい

1)おしゃれな浴室を作りたい!

今ある浴室をもっとよくしたい。せっかくならリフォームするタイミングで浴室をおしゃれに、もっと快適な空間にしたいと思っていませんか?せっかくリフォームするのにシンプルな既製品のユニットバスを入れるだけで良いのでしょうか?

浴室をおしゃれにするポイントは雰囲気づくりです。センスやお金がなくても【おしゃれに見えるポイント】を押さえれば個性的でおしゃれな空間づくりは可能です。

この記事では浴室をおしゃれにする5つの要素として【壁】【床】【浴槽】【収納】【全体の設計】をポイントに解説をしていきます。見た目だけではなく快適な浴室にするための【機能性】や【オプションに関するメリット・デメリット】、について紹介しています。
最後には参考になるように浴室のデザインについてのアイデアも掲載しています。

この記事を読めばおしゃれで快適な浴室づくりのポイントを知り、機能的にも失敗しない方法を知ることができます。
浴室のリフォームを考えている人や新築を考えている人に参考になる情報をまとめています。今よりももっとおしゃれで快適なお風呂づくりの参考にしてください。

浴室をおしゃれにする方法

2)浴室をおしゃれにする方法

お洒落な浴室をつくるため方法として、はじめに【浴室のスタイルを選ぶ】ことから始めます。どんな雰囲気の浴室にするのか、ざっくりとイメージを決めておきます。次【使う色を選ぶ】。自分の決めたスタイルにどんな色をメインにするかで印象が大きく変わります。色が決まったらその色を何で出すのか【素材を選ぶ】。最後に浴室のデザインに合わせた【小物を選ぶ】。あとは自分のアイデアしだいでおしゃれで個性的な浴室をつくることができます。

/// 2-1.おしゃれな浴室スタイルを選ぶ

お洒落なお風呂にもいろいろなジャンルがあります。まずは自分好みのスタイルを選んでみましょう。

①和風スタイル
木目調のデザインを中心としたスタイルにすると和風になります。檜の浴槽や板張りの壁を採用すると和の雰囲気が増します。

②欧風スタイル
モダンとレトロが融合して無駄がなくそれでいて柔らかく暖かい印象から近年人気が高いスタイルです。白やパステルカラーを基調としたデザインに木目調や石材、などナチュラルの要素を加えると欧風浴室の雰囲気が出ます。不揃いに張り付けたタイルなどを使用すると手作り感が出てさらに柔らかい印象になります。

③イギリススタイル
設置型の底が丸いバスタブを使用し、浴室内はタイル張りにすると映画などでよく見るイギリスやアメリカのお風呂のようになります。浴室内はできるだけシンプルにした方がおしゃれな仕上がりになります。

④モダンスタイル
無駄がなく洗練されたデザインを主流とするモダンスタイルではホワイトまたはブラックに近い色をベースとして浴室内をデザインします。なるべく多彩な色は使わず1色または2色がメインになるようにします。ホテルのお風呂のようなイメージです。

⑤昭和レトロスタイル
古くて新しい、昭和の雰囲気をもう一度楽しみたいという人も増えていてひそかに人気なのが昭和レトロスタイルです。
昭和で良く使用されていたステンレス製の浴槽にタイル張りの浴室など昭和の雰囲気を再現するスタイルです。

/// 2-2.色を選ぶ

①配色のコツ
お風呂のスタイルによって配色は異なりますが、おしゃれに魅せる共通点があります。
配色は3色が基本です。人はそれ以上の色があるとごちゃごちゃまとまりのないように感じてしまう特性があります。3色以上になった場合でもできるだけメインの色に近い色を使用することでまとまりやすくなります。

②色の特徴
ホワイトは清潔感がありブラックは高級感があります。清潔感を大事にしたいのであればホワイトや薄い色にするのがおすすめです。高級感を出すためにはブラックやグレー、アイビー、モスグリーン等黒に近い濃い色をメインにすると雰囲気が出ます。
赤は自律神経を興奮させる作用があるのでリラックスしたいお風呂にはあまり向いていません。青や緑は癒しの効果がありますがどぎついと気分を落とす効果もあるので注意が必要です。

/// 2-3.素材を活かす

樹脂やプラスティックは形状、模様を変えることができるので既製品の範囲内であればデザインを選ぶことができます。他の素材としてタイル、木目、石にはそれぞれ特徴があります。
タイルは光沢があり規則正しく並ぶと清潔感があり、色によってデザインを楽しむこともできます。
木目は大きく分けると白っぽい色と茶色の濃いものがあります。どちらも合わせる色によって印象は変わりますが、濃い色の方が落ち着いた印象を与えます。
石にはいろいろな種類があり、大理石や御影石他多種多様な石材がありそれぞれ模様が異なります。石は見た目通り硬い印象を与え、光沢があるものほど高級感が出ます。

/// 2-4.おしゃれな小物を使う

浴室をおしゃれにするには内装だけではなく使う小物も雰囲気に大きく影響します。シャンプー等液体洗剤の入れ物やせっけん置き、浴室用椅子など使用するものも浴室のスタイルに合ったものを選ぶことでおしゃれにまとまります。
小物はいろいろなデザインにするとごちゃごちゃします。ホワイトをメインとしたものであれば揃えやすく、どんな配色の浴室にも合わせやすく清潔感もあります。
おしゃれにまとまっているデザインであれば観葉植物のような緑のインテリアも良く似合うのでおすすめです。

浴室をつくる施工方法

3)浴室をつくる施工方法

まず初めに、浴室の施工方法の種類について確認しておきます。浴室には大きく分けて4つの施工方法があります。それぞれ特徴やおしゃれにするためのポイントが違います。今家にある浴室がどのタイプに当てはまるのか、リフォーム後はどのタイプにしたいのか。特徴をよく理解しておきましょう。

/// 3-1.ユニットバス

ユニットバスは、浴室となる壁や床のパネルと専用の浴槽を合わせて【ユニット】として、あらかじめ作られています。家やホテル、ビルなど実際に浴室となる空間に浴室のパーツとなるユニットをはめ込んで作るタイプの浴室です。

シンプルでスタイリッシュな浴室が短期間で手軽に作れます。密閉性と耐久性が高いこともユニットバスの大きな魅力です。

樹脂などを使用した材質から抗菌や掃除のしやすい設計などメンテナンスの手間も軽減されています。
浴室となる空間に組み立てていくだけなので手間がかからず工期が短くて済みます。材料は樹脂を加工したパネルが中心となるため規格品が多く、安価です。専門的な技術や技法もほとんど必要ないため施工にかかる費用も安く抑えることができます。既製品のためデザインの自由度は制限されてしまいます。

/// 3-2.在来工法

在来工法とは、家を建てる際に浴室となる空間を排水や防水性を考慮して作ります。壁や床をモルタルやタイル、木材などで作り、浴室の寸法に合った浴槽をはめ込みます。つまり家と一緒に浴室を手作りしてくタイプの浴室です。

在来工法の最大の魅力は既製品にとらわれず家に合わせた自由な浴室をつくることができることです。
手作業となるため職人の技術や専門的知識を要し手間がかかります。工期もユニットバスよりは長くなります。
材質の持つぬくもりや無機質感など特徴を活かし、バリエーションも豊富でデザインの制限を受けにくく自由度も高いです。

/// 3-3.ハーフユニットバス

浴槽や水回り部分だけをユニット型に、それ以外の部分を在来工法にした浴室です。浴槽やカラン、床や排水溝など水回り部分がユニットバス、それ以外の特に上半分くらいが在来工法のような作りです。両方のメリットを活かした施工方法です。

ユニットバスが持つシンプルでスタイリッシュなデザインと、素材を活かした在来工法のデザインを合わせることができます。
リフォームの際は在来工法で作られたもともとのデザインを活かしつつユニットバスを導入することができます。
デザインによって合わない場合があり、組み合わせに注意が必要です。

/// 3-4.オールインワンバスルーム

オールインワンバスルームとは【浴槽】【洗面台】【トイレ】が一体となっている浴室のことです。ホテルの室内にあるお風呂やアパートなど浴室とトイレのスペースが十分に取れない間取りによく見られる施工方法です。
オールインワンバスルームはユニットバスだけではなく在来工法でも可能です。在来工法で施工される際は脱衣所と浴室、トイレが一体化した形となります。

別々だったそれぞれの部屋が合わさることで大きな部屋ができます。大きな部屋ができることでレイアウトの自由が広がったり、物や人の移動がスムーズに行えたりするなどのメリットがあります。

ただしシャワーや浴槽からの湯気、水しぶきが脱衣所エリアに広がらないようにする対策が必要です。
対策としてガラス製の壁などでバスルームエリアを密閉して区切る、または換気や防水性の高い場所をバスルームエリアにするなどの方法があります。

浴室の印象を決める3つの要素

4)浴室の印象を決める3つの要素

浴室の印象を決める要素を3つに絞って考えます。
浴室の印象を決めるために外せない要素として【壁】【床】【浴槽】があります。
この3つは浴室を構成する主役たちです。
【壁】【床】【浴槽】は材質によって外観の印象や機能性は大きく変わってきます。それぞれを構成する素材や特徴についてまとめましたので見ていきましょう。

/// 4-1.壁材の種類と特徴

壁は浴室でもっとも広い面積を持っています。壁のデザインによって浴室の印象がほぼ決まります。壁をおしゃれにするポイントは【材質】と【色】です。
材質にはそれぞれ質感や艶、材質が持つ独特の模様などの特徴があります。機能性も併せて特徴を見ていきましょう。

①樹脂パネル
樹脂パネルは密閉性、防水性、耐久性が高く、近年ではユニットバスを中心に広く使われている素材です。形状や色、柄の種類も豊富で抗菌性に優れ掃除しやすいなど衛生面にもすぐれています。劣化にも強くメンテナンスにも優れています。

②モルタル
モルタルはセメントに砂などを混ぜた外壁材を塗って壁を作ります。手作りの温もりを感じる柔らかい雰囲気になります。職人の技術によって仕上がりに差が出てしまうことや、掃除がしにくく、近年ではお風呂の壁材としてはあまり使われなくなっています。

③タイル
タイルは温度変化や耐久性、耐水性に優れています。壁に使用する素材としては比較的安価で入手できることから在来工法の浴室で広く使用されています。
色や柄、大きさなど種類も豊富で、タイルの貼り方しだいでデザインの幅も広い素材です。樹脂パネルの使用が多い近年ではレトロ感が逆に新鮮さがあり、おしゃれな印象であるとして人気が出ています。

④木材
木材は檜が有名ですが他にも高野槙や耐水性の高い木材が使われます。浴室の壁を木材にすることで自然の香りがたち、リラックス効果を高めてくれます。見た目にも柔らかく温かみのあるデザインになります。カビや薬品に弱く、メンテナンスや材料のコストが高く一般家庭ではあまり広まってはいませんが、癒しと高級感があり多くの人が憧れる素材です。

⑤石材
石材は大理石や御影石などが使われます。光沢があり石の不均一な模様がおしゃれで高級感があり人気があります。天然の石材は高価で手に入りにくいため手樹脂などを固めて石材風にした人工大理石や、粉砕した石を固めて大理石風にした人造大理石などがあります。

⑥お風呂用壁シート
浴室壁用シートは壁の色や柄を手軽に変えられるシール状になっているシートです。モルタルやタイル壁に直接貼ることはできません。リフォームの場合は樹脂パネルや凹凸の無いボードを壁として取り付け、その壁に好みの柄のシートを貼りつけます。

/// 4-2.床材の種類と特徴

床は材質と色は大切ですが、それよりも安全性が重要です。【滑りにくい素材】【安全性が高い素材】であることを忘れずにデザイン性もかんがえていきましょう。 床の材質は一番滑りにくいものを選ばなくてはならないという意味ではありません。家族構成や使う人のことを考えて適切な床を選ぶことが大切という意味です。

視界に入りやすい浴室の床は比較的どんなデザインのものでは違和感なく合わせやすいです。だからこそ床にワンアクセント加えることで浴室の雰囲気をおしゃれに変えることもできます。 床に使用される材質もいろいろな種類があります。材質とデザインの特徴についてみていきましょう。

①樹脂
ユニットバス等で最も多く使われている素材です。色や形は加工可能なので多くのデザインがあります。滑り止め機能のための凹凸の形だけでも多くの種類があります。

②タイル
壁面に使われるタイルとは異なり光沢の少ない滑りにくい材質のタイルが使用されます。タイルの大きさは1センチ角の小さなものから10cm角以上の大きなものがあり、色や柄も種類が豊富にあります。

③木材
浴室の床を直に木材で組み立てることはほとんどありません。浴室で木材の床にする場合はコンクリなどを敷いた床の上に桁を組む形で設置する場合が多くなります。木材は傷みやすく、水垢などによるぬめりで滑りやすくもなるのでメンテナンスにも手間がかかります。

④石材
石材を床に使用すると浴室全体が引き締まって高級感が出ます。石の持つ硬いイメージの中に自然の要素も含まれているため落ち着いてリラックスできる雰囲気を作れます。
石材は硬いため転んだりした際にけがをしやすくなります。床に敷く際は小さいお子さんや高齢のご家族など転倒などのリスクを考慮しておきましょう。

⑤床シート
床シートは柔らかいクッション性のあるマットのようなシートを浴室の床に接着して設置するものです。デザイン性は限られていますが滑りにくく、転んでもクッション性があってけがをしにくい、断熱効果でヒートショック対策にもなります。床の機能としてとても優れています。種類はある程度限られてしまいますが、色や形状のデザインによってお風呂の雰囲気に合ったものを探すことができます。

/// 4-3.浴槽の種類と特徴

浴室のメインとなる浴槽はお風呂の主役です。浴槽は多くの種類やジャンルに分かれているのでまずは欲層について知りましょう。 浴槽は家の形や生活スタイルなど多様なニーズに答えるためにそれぞれのニーズに合わせた種類があります。ここでは大きく分けて【設置方法】【材質】【形状】の3つの種類に分けて解説していきます。

①設置方法
設置方法では【置き型】と【埋め込み型】があります。海外の映画などでよく出てくる置き型の浴槽は浴室と一体化しておらず移動や取り換えが簡単に行えます。埋め込み型は浴室と一体化して移動や交換をするには周囲を崩して大掛かりな工事が必要になります。

②浴槽の材質
浴槽の材質には【ステンレス浴槽】【ホーロー浴槽】【木材風呂】【FRP(繊維強化プラスティック)】【石材】などがあります。

ステンレス浴槽は金属感がレトロな雰囲気ですが近年での需要は減っています。
ホーローやFRPは耐久性や機能性が高くメンテナンスも手がかからないので浴槽の材質としては主流になっています。ホワイト系で生活観のある色と丸みがあって柔らかいフォルムの浴槽が人気です。

木材や石材のお風呂は高級感を演出するだけではなく自然の素材を活かしたデザインを造ることができます。他の素材に比べて注意する点がいくつかあります。木材は清掃やメンテナンスの際は合わない薬品等を使用しないようにする必要があります。石材も変色してしまうと治らないことがあります。また石材は硬いため角に頭をぶつけたりすると大けがになりやすい素材です。小さい子供や王令の家族がいる場合は要注意の材質です。

③浴槽の形状
お風呂の形状の基本は人が脚を伸ばして座れることを前提とした長方形【ストレート型】が基本です。他にも用途や好み、浴室のスペースを有効的に活用できる形、エコなどのために工夫された形状があります。
足を延ばすことより家族が並んで入ることを優先した【ワイド型】、ゆったりと入りながらも節水できる【たまご型】や【Sライン型】など浴槽の外観だけでもいろいろな形状があります。
浴槽の中は椅子に座りながら足をのばすような姿勢を取れる【段差あり型】などもあります。
土の形状も浴槽の配置やゆったりお風呂の時間を楽しめる形状のものを選びましょう。

快適なお風呂に必要な3つのポイント

5)快適なお風呂に必要な3つのポイント

せっかくおしゃれな浴室をつくっても不便で使いにくければ残念な気持ちになってしまいます。 浴室は使いやすさを忘れてはいけません。
浴室を快適に使うために大切なポイントは大きく分けて【掃除のしやすさ】【密閉と換気】【安全性】の3つがあります。

/// 5-1.掃除のしやすさ

浴室は家の中でもっとも汚れやすい場所です。体を洗い、汚れやせっけんカスが飛び散り、湿気の多い浴室内はカビや雑菌が繁殖するのに最適な場所です。
掃除をしやすい浴室にするにはできるだけシンプルな構造にして、棚や手の届かない場所を作らないようにすることがポイントです。

/// 5-2.密閉と換気

浴室は密閉性が弱いと温かい空気が抜けてお湯がすぐに冷めてしまいます。お湯が冷めやすいということは沸かし直さなくてはならないので光熱費も多くかかることになります。それとは対照的に、使い終わった後は湯気や蒸気を効率よく逃がす必要があります。
湿気を逃がせないとカビや雑菌が繁殖するだけでなく、家を傷める原因になってしまいます。
密閉性のたかい空間を作れることを基本とし、窓や換気設備で効率よく換気が行える浴室にすることがポイントです。

/// 5-3.安全性

浴室は家庭内でもっとも事故の多い場所です。浴室内の安全性で気を付けたいのは次の2つです。

・床が滑ることによる【転倒】
・浴室の中と外の温度差によって心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまう【ヒートショック】
この2つを予防することが大切です。

例として、転倒の防止には滑りにくい浴室用床シートや滑り止め機能の付いた床を選ぶことで予防になります。またヒートショックは冷たくなりにくい素材を床に使用したり、床暖房などを活用したりすることでリスクを減らすことができます。

お風呂オプション設置の注意点

6)お風呂オプション設置の注意点

/// 6-1.窓の設置方法

お洒落なお風呂と言えば大きな窓と癒しの景色、と言うイメージを持っている人もいるかと思います。しかし浴室の窓は思っている以上に汚れやすく、掃除が大変なパーツです。
よくある事例としては、大きな窓を設置しても結局はブラインドなどでおおってしまい、ブラインドに発生するカビで見た目も汚く清掃も大変になってしまったということがあります。
窓の清掃はサッシにはせっけんカス、外から入る砂埃、それに発生するカビなどが溜まります。

窓を設置する際の注意点
・大きさや場所、本当に必要なまどかなのかよく検討する。
・清掃の手間のかからない窓を選ぶ。

/// 6-2.おしゃれな照明

せっかく浴室をおしゃれにしたのだから照明もこだわりたい。そう思って温泉のような雰囲気が出るような暗めのライトや間接照明のような設備をつくるのもおしゃれかもしれません。しかし、ほとんどの場合お風呂では明るいことが大切です。

薄暗いと物がどこにあるのか分かりにくく、汚れが落ちたのかどうかも見えにくい状態になります。足音が見えにくいことで転倒してしまう危険性もあります。 照明を選ぶ際は明るさを優先して選ぶことをお勧めします。薄暗い雰囲気にしたい場合は明るい照明と切り替えることができるようにしましょう。

おしゃれな照明の注意点
・お風呂場は明るさが大切。
・薄暗くしたいなら切り替え式にする。

/// 6-3.収納の必要性と工夫

浴室のシャンプーやせっけんを置く棚は汚れやすく掃除がしにくい場所の一つです。物が落ちないようになっている構造は掃除用具が届きにくく、石鹸カスやカビは棚の裏や隙間にも容赦なく入り込んでいきます。
棚を置く代わりに浴室用の物置カートや設置型の棚を使用し、汚れがひどくなってきたら交換するという方法もあります。固定されていないのでひっくり返して外で洗うこともできます。

収納棚の注意点
・清掃の手間のかからない物を選ぶ。
・別売りの設置タイプの棚を検討する。

/// 6-4.浴室乾燥と洗濯干しポール

ユニットバスは窓も少なく密閉性の高いものがほとんどです。そのため浴室内の湿気を減らすために【浴室乾燥機】というものがあります。
勘違いしている人が多いのですが、浴室乾燥機は浴室の乾燥を促す程度の機能であり、浴室が洗濯物用の乾燥機になるような機能はありません。ついでに洗濯物が乾きやすくなるだけです。
全く意味がないものではないのですが、せっかくおしゃれな浴室を設計しても、浴室をまたぐ洗濯ポールはかっこいいものではありません。

浴室乾燥と洗濯干しポールの注意点
・浴室での洗濯干しなら洗濯乾燥機の購入を検討する。
・浴室乾燥は浴室を乾かすものであることを理解しておく。

/// 6-5.床暖房の必要性

床暖房はヒートショックの予防にも効果的です。特に脱衣所の床が板張りや樹脂製パネルなどヒヤッとしやすい素材を使用している場合は特に効果的です。しかしヒートショックの危険性が少ない若い世代の家族しかいない場合や、床がソフトビニールや断熱効果の高い素材で冷たくなりにくいものであれば床暖房は必ずしも必要ではありません。

床暖房の注意点
・設置や撤去、入れ替えに費用が掛かる。
・使う人たちにメリットがあるかどうか検討する。

/// 6-6.鏡の種類と必要性

浴室のデザインで後から後悔することが多いのが鏡の選択です。大きい鏡、縦長の鏡、横長の鏡などいろいろな鏡があります。鏡は浴室の中でも大きな面積を取るので全体のイメージに大きく影響します。リフォームや新築の際は気持ちも大きくなっているので「大きな鏡!」をつい注文してしまいがちです。
しかしよく考えてみてください。その大きな鏡は実際にお風呂に入っているときは水蒸気で曇ってほとんど見えません。月日が経つにつれて水に含まれるカルシウムが固まってうろこのような塊がこびりついていきます。
鏡は後から取り付ける物、簡易的に張り付けるものなどもあります。大きな鏡を設置したくなったら一呼吸おいて、必要性をよく考えてからにしましょう。

鏡の設置の注意点
・大きな鏡でも入浴時に映る必要があるのはわずかな範囲。
・水垢汚れなどメンテナンスも必要と言うことを忘れない。

/// 6-7.浴室をDIYする注意点

浴室の壁や床をDIYするのが流行っています。樹脂パネルやシートなどおしゃれで多様な勝因が販売されていることもあり、自分好みに手軽にリフォーム気分が味わえます。
しかし自分でやるということは全て自分で責任を負うということを忘れずに行いましょう。

浴室は他の部屋とは違い水を多く使い、湿気や空気の流れなど家全体に関わる機能があります。密閉性を壊してしまうと家の壁の内側に水蒸気が流れて家を腐らせる原因になります。パネルやシートも隙間なくしっかり貼らないと水分が入り込み、そこからカビが増殖して健康被害を起こすこともあります。
DIYをしてはいけないということではありませんが、失敗すると起こりうるリスクは理解して行いましょう。

浴室DIYの注意点
・浴室の密閉性を壊してはならない。
・見えない部分にも液体や気体が流れ込むことを忘れない。

浴室をおしゃれにするポイントまとめ

7)浴室をおしゃれにするポイントまとめ

浴室をおしゃれにするにはお風呂の種類やデザインのスタイルを選びましょう。
欲張りすぎずスタイルを絞り、使う色を限定することで浴室のイメージを決めます。
イメージが決まったら、実際の自分の家に施工可能な浴室や浴槽の中から選んでいきます。
イメージに合ったものがない場合は浴室全体を在来工法で作り替えるか、浴室パネルなどでデザインを変えることもできます。

浴室は汚れやすい場所なので、おしゃれにこだわりすぎず日々のメンテナンスについても十分考慮して、維持しやすいデザインにしていくことが大切です。
この記事でまとめたポイントを参考に、おしゃれで素敵な浴室づくりの参考にしてみてください。

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