失敗しない子供部屋の作り方を成長に合わせた基本5つのポイントで解説

1)子供部屋作りは何に気を付ければいいの?

これから新築戸建てを考えているけど、子供部屋をどうやって作ったらいいかと悩んでいませんか?

・子供の成長をどんなふうに考えておけばいいの?
・間取りはどうしたらいいの?
・壁紙はどうしたらいいの?
・床の材質はどうしたらいいの?
・家具はどうしたらいいの?

この記事ではこのような疑問を解決するために、子供部屋づくりに必要な基本の要素をまとめています。この記事を読めば、子供部屋づくりに必要な基本的な知識は一通り知ることができます。
これから子供部屋を作ろうと考えている方は参考にしてください。

2)3段階で考える子供の成長

子供の成長と部屋の変化の関係については、
・幼年期(0~6歳くらい)
・少年期(小学生くらい)
・思春期以降(12歳くらい以降)

この3段階で考えておきましょう。

/// 2-1.幼年期(0~6歳くらい)

子供が赤ちゃんから未就学の期間は常に見守りや助けが必要な時期です。
この時期の子供部屋は主に親が管理しやすい状態を作っておくことが優先になります。

・子供と遊ぶ
・子供を寝かす
・子供を見守る
・子供の物を管理する
このようなことが子供部屋の主な役割となります。

/// 2-2.少年期(小学生くらい)

小学校に入るくらいの年齢になると子供は自分でできることがどんどん増えていきます。親の手を離れていく時期ですが、自立への練習期間として、子供は自分の部屋を通じていろいろなことを学んでいきます。

・好きなことに熱中する
・自分で寝て起きる
・自分の物を管理する
・勉強をする
・友達と遊ぶ

このように少年期の子供部屋の用途は変わってきます。「自立への準備期間」子供が自分でできるような部屋に変化していきます。

/// 2-3.思春期以降(12歳くらい以降)

中学生以降になると子供でも大人と同じような考え方や価値観を持つようになります。早い子は小学校高学年くらいから変化が見られます。
この時期に入ると一番重要視するのは「適度なプライベートの確保」です。子供でも親に話したくないことが出来たり、家庭内で1人になりたい時間が欲しくなったりします。しかし子供部屋を家庭から完全に切り離してしまうと家族との距離が必要以上に広がってしまう場合があります。
思春期以降の子供部屋ではプライバシーを確保しつつ、家族とも適度な距離を保てる工夫が必要になります。

3)子供部屋の間取りはどうしたらいい?

/// 3-1.一般的な広さは4.5~6畳

子供部屋の広さに決まりはありませんが、一般的な傾向として4.5~6畳くらいの大きさが多くなっています。広ければ良いというわけではなく、それぞれにメリットがあります。
6畳くらいの広さがあればレイアウトにゆとりができます。子供部屋に必要な家具等を置いても配置にゆとりがあり、のびのびとしたレイアウト、配置換えの自由度があります。
4.5畳は機能的です。やや狭めですが、無駄なスペースが少なく、ベッドや机が近い方が機能的で掃除も掃除する範囲も少なく済みます。

/// 3-2.子供部屋は近くて日当たりの良い場所

子供が小さいときは見守りやすく、大きくなったらプライバシーが確保しやすい部屋の場所が理想です。子供と適度な距離を保つためにもリビングなど家族が集まる部屋に近い場所に子供部屋を配置するのがおすすめです。
子供部屋は日当たりの良い場所にしてあげることも大切です。部屋が暗いと視力も悪くなりますし気分も落ち込みやすくなります。日が当たらず冷えることで体調を崩しやすくなることも考えられます。
子供部屋はリビングから近くて日当たりの良い場所に作ることがおすすめです。

4)壁紙の選び方

/// 4-1.子供部屋の壁紙は汚れる前提

子供部屋の壁紙をかわいくておしゃれにしたい親心があると思いますが、子供は汚して散らかすのが仕事です。次のようなリスクは想定して壁紙を選ぶ必要があります。

・クレヨンやマジックなどでの落書き
・おもちゃなどをぶつけて破く
・がびょうなどを刺す
・シールを貼る
・食べ物などをなすり付ける

壁紙を選ぶ際は汚れることを想定して次のようなことは考えておきましょう。

・汚れに強い材質を選ぶ
・将来的な張替えを見越しておく
・汚れと傷も大事な思いでと受け入れる

/// 4-2.材質の選び方

子供部屋の壁紙選びでは汚れや傷について想定しておく必要があります。壁紙の材質にもいろいろなものがあり、内装の材質にもあります。

・ビニールクロス
・布クロス
・紙クロス
・板張り
・漆喰
・砂壁

クロスを使用しない「板張り」「漆喰」「砂壁」はおしゃれで独特な雰囲気がありますが、汚れや傷には弱い材質です。修復が難しく、きれいにしたいのであれば壁を作り直す必要があります。
クロスは汚れたり破れたりしても張り替えられるので子供部屋向きです。クロスにはいろいろな材質があり、クレヨンなど子供の落書きがきれいに落とせるものもあります。
汚れや傷を受け入れるタイプの人でなければ、汚れに強い壁紙を選ぶのがおすすめです。

/// 4-3.デザインの選び方

壁紙のデザインはシンプルであるほど成長に合わせやすくなります。
キャラクターやデザインの個性が強いと特定の年齢を過ぎてから違和感が出ます。
基本的にはホワイト系の明るい色を選んで部屋を明るくします。ダークグレーやダークブラウンなどはおしゃれでかっこいい色ですが部屋が暗くなるので子供部屋にはおすすめしません。
彩度が強い色も個性が強すぎるので子供によって好き嫌いが分かれます。また彩度が強いと目がチカチカして落ち着かない雰囲気になる可能性もあります。
子供部屋は落ち着きがあって明るい色のデザインがおすすめです。

【参考例】

男女問わずオススメ!温かいクリーム系のホワイト

温かいクリーム系のホワイト。男女問わず明るく優しい雰囲気になる色です。

男の子向け爽やかで明るいブルー

さりげない青で男の子らしさを出しつつ大人になっても違和感のない個性の色です。

女の子向け明るいラベンダー色

さりげない明るいラベンダー色にすることでかわいらしさと大人っぽさがあります。個性が強すぎず幅広い年齢や好みに合わせやすい色です。

5)子供部屋の床は遊びに耐えられる材質で

/// 5-1.子供部屋の床は運動場

子供部屋の床は屋内でありながら運動場だと考えて次のようなことを想定しておきましょう。

・走り回る=振動、足音
・転ぶ=床の硬さ
・おもちゃをたたきつける=床の傷
・食べ物飲み物をこぼす=床のシミ
・寝転ぶ=ダニ、ホコリ、アレルゲン

以上のことから子供部屋の床は
・クッション性
・掃除のしやすさ
・低アレルゲン
・傷に強いまたは交換できる

このような機能性がある床を選ぶことをおすすめします。

/// 5-2.床素材のメリット・デメリット

1.畳

メリット
・柔らかくクッション性が高い
・和の落ち着いた雰囲気を作れる
・畳の香りが癒される
・張替えできれいにできる

デメリット
・時間と共に劣化が早い
・シミなどの汚れに弱い
・摩擦によって劣化しやすい
・家具の跡が付きやすい

2.フローリング

メリット
・掃除がしやすい
・劣化しにくい
・家具などの跡が付きにくい

デメリット
・硬い
・足音が響く
・傷つきやすく目立つ

3.カーペット

メリット
・柔らかくクッション性が高い
・デザインが豊富でおしゃれ
・断熱性が高い

デメリット
・汚れたら落ちにくい
・細かい汚れが溜まりやすい(ハウスダスト)
・比較的高価

/// 5-3.子供部屋の床におすすめの素材

具体的には床に敷き詰めることが出来るものがおすすめです。

・タイルカーペット
・コルクマット
・クッションフローリングマット
・プレイマット

いずれもやわらかく振動や衝撃を吸収してくれます。掃除もしやすく汚れたら交換することもできます。
子供の成長に合わせて素材を変更し、子供が大きくなったら撤去して元の床に戻すということも可能です。

6)収納はどうする?

/// 6-1.収納の基本は縦と箱の活用

子供部屋の収納では「縦」と「箱」を活用します。

縦の活用とは部屋の高さのことで、ベッドなど家具の下、部屋の上部などの空いている場所を有効活用しましょうということです。
例えばベッド下に引き出し収納が付いている物や収納ケースを使うなどしてベッド下のスペースを活用。部屋の高い位置に吊戸棚の取り付け、ロフトやロフト型システムベッドを使うなどして部屋の高い位置を活用します。

箱の活用とは収納する際はできるだけ箱に納めましょうということです。箱は外から見えないので外観をすっきりとしてくれます。また片付けが苦手な子供は箱に入れるだけで済むので子供にとっても片づけやすい収納になります。

このように子供部屋の収納では「縦」と「箱」を有効に活用しましょう。

/// 6-2.収納家具

子供部屋の収納家具は次のようなものがあります。

・本棚
・洋服ダンス
・勉強机の引き出し
・おもちゃ入れ・棚
・クローゼット

全てが子供部屋にあるわけではありませんが、部屋の広さや必要に応じて使用します。
ここで収納の基本となる「縦」と「箱」の活用を当てはめてみましょう。
棚やタンスの上、普段使わない物や衣替えの服は縦を活用して収納スペースを確保します。
タンスやクローゼットはそれぞれのスペースを一つの単位としてつかうのではなく、その中に箱や仕切で区切ります。収納エリアを明確にすると子供でも収納しやすくなります。

/// 6-3.別の部屋に出すという発想

収納を考えたとき、子供部屋だけで完結させる必要はありません。子供部屋では収納しきれないときは他の部屋での収納を考えます。
衣替えの服やめったに使わない物、大きなおもちゃなど使用頻度の少ないものは別の部屋に収納しておくなど子供部屋に限らず柔軟に収納場所を変えるという発想が大切です。

7)子供部屋に必要な家具は?

/// 7-1.子供部屋に必要な家具優先順位

優先1:ベッド

子供部屋の主たる機能として、家庭内で独立して寝る部屋であるということがあります。子供の物を置いておくだけでも子供部屋と呼べますが、子供部屋を与える真の理由は子供が親から少しずつ離れて自立していく練習をさせるということです。その最も基本となるのが親から離れて子供だけで寝るということです。
ですから子供部屋に必要な家具ランキング1位はベッドです。子供部屋を与えるのならベッド子供だけで寝ることのできる部屋にしましょう。

優先2:洋服ダンス・クローゼット

子供が親から離れて自立していくという前提で、寝ることの次に服を着替えることが必ず必要になります。衣食住と言われる通り、服を着るということは人にとって大事な作業です。
必ずしも子供部屋に設置しなくてはならないわけではありませんが、優先順位としては2番目に重視したい家具です。

優先3:本棚・趣味の棚

子供部屋は子供が自分の好きなことで遊んだり勉強したりする部屋です。子供が自分だけの物を確保して自由にレイアウトすることは子供が部屋をもらう一番の楽しみです。本棚や趣味の棚は子供が初めて得る自分だけの空間の象徴です。

優先4:勉強机(学習デスク)

意外にも勉強机は最下位にさせてもらいました。
勉強する空間は大切ですが、最近ではリビングで勉強したほうが効率が良いということで勉強スペースをリビングに設置するケースも増えています。そういった観点からも子供部屋に必要な家具の優先順位としては最下位としています。

/// 7-2.小学生以降は集中出来る環境を作る

小学生以降は勉強に集中できる子供部屋にするということも大切です。勉強に集中しやすい子供部屋は次のようなポイントがあります。

・視界に不要なものが入らない
・窓向きより壁向き
・勉強机とベッドは向かい合わせの配置にする

1.視界に不要なものが入らない工夫をする

集中したいときには極力視界に不要なものが目に入らないようにします。
おもちゃやマンガ、好きなアイドルのポスターなどを勉強机に置くと気分が上がるからといろいろデコレーションしたくなるところですが、気が散って集中できないリスクは高くなります。集中するためには気が散る不要なものが視界に入るのを避けたレイアウトにします。

2.窓向きより壁向き

窓は外が見えます。人や車が通る、鳥などの動物が通る、物音がするなどついつい気になってみてしまいます。集中するためには視界が限られている壁を正面にするような配置がおすすめです。

3.勉強机とベッドは向かい合わせの配置にする

勉強しているとき視界にベッドが入るとついつい休憩を連想してしまいます。横になりたい、一休みしたいという考えになりやすいのでベッドも視界に入りにくい位置にします。ベッドと勉強机を向かい合わせにすることで勉強中は背中側にベッドが来るので視界に入らず集中しやすくなります。

8)まとめ

子供部屋は子供の成長に合わせて変化できるように作ります。

・幼年期(0~6歳くらい)
・少年期(小学生くらい)
・思春期以降(12歳くらい以降)

間取りは4.5から6畳くらいあれば十分です。できるだけ日当たりの良い部屋にしてあげましょう。
壁紙や床は子供の遊びや動きなど活動による影響も考えた材質やデザインにすると傷や汚れの心配が減るので親も気が楽になります。
収納は「縦」と「箱」を合言葉にスペースの有効活用と使いやすさを大切にします。使いやすい収納は子供の自立心を育ててくれます。
家具は生活に必要な優先順位をつけて、必要なものから用意していく方法がおすすめです。長く使うものと短期で買い替えるものを分けて選ぶと、子供の成長や個性にも合わせやすくなります。

この記事では上記の内容をまとめ、解説させていただきました。基本的なことですが子供部屋作りには大切なことです。これから子供作りをされる方はこの記事を参考にしてみてください。

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