一戸建て住宅の購入に失敗しないための注意点や予備知識
知っておくべきこと
初めてのマイホーム。憧れるのは集合住宅ではなく一戸建て。
しかし、いざ一戸建てを持とうと決めても、種類が豊富でどのタイプを選べばいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。
『家を買う』ということは決して安い買い物ではありません。
共に生き、終の住処となりうるマイホーム。曖昧なまま購入し後悔することがあっては不本意です。
このページでは、一戸建ての購入に悩む人に向けて予備知識をまとめました。
まずは、最初の壁でもある一戸建て住宅の種類を解説しますので、方向性を決めるヒントにしていただければと思います。
それぞれのメリット・デメリット
建売住宅とは?
建売住宅とは、土地と建物をセットにして販売している住宅のことを指します。
たとえば、住宅街やご近所で1~2軒だけ新築一戸建てが売り出しされているのを目にしたことがあるかと思いますが、そのように完成された建物と土地を一緒に売りに出している一戸建てが建売住宅です。
建売住宅には、住宅が完成してから売り出す場合と、建築中の段階で売りに出している場合がありますが、どちらにしても建物の仕様はあらかじめ決められているため変更することができません。
建売住宅と分譲住宅は同じ意味で使われています。
建売住宅は構造から設計まで不動産会社がプランニングするので、購入する側の手間がかかりません。
すでに建てられた物件を購入するため、入居までの期間が短いのが特徴です。
「子どもの進学や進級に合わせて入居したい」など入居時期を優先したい人や、気に入った物件が見つかり次第すぐに入居したい人に向いています。
また、注文住宅より建売住宅のほうが比較的割安で購入できるので、予算の枠が決まっている人に向いているでしょう。
また、最寄り駅や学校までの距離や交通の便、明るい時間と暗い時間の周辺の環境なども下見して普段の生活に支障がないか調べておくことも必要です。
分譲住宅とは?
分譲住宅と建売住宅は同じ意味で使われていますが、分譲住宅とは不動産会社が所有している土地を分割し、そこに建物を建てて売りに出す住宅のことで、分譲とは「分割譲渡」を意味します。
規模はさまざまで定義はありませんが、一般的に20棟以上が大規模分譲地と呼ばれることが多いようです。
一方、10棟ほどの小規模分譲は「ミニ分譲地」「ミニ開発」「小規模開発」などと呼ばれることもあります。
大規模な分譲住宅地では、敷地内に公園やスーパーなども設置されひとつの街のようになっているのが特徴です。
分譲住宅と建売住宅はほぼ同様に扱われていることから、メリット・デメリットのどちらにも差がありませんので向いている人も同じようなタイプになるでしょう。
ただし大規模な分譲地は、もともと宅地ではなく畑や山林などを整地してひとつの街をつくり上げたとイメージしていただければわかりやすいと思います。
「暮らしやすい生活環境や安全性」「統一された景観や美しい街並み」など、明確なコンセプトで街づくりをしているので、立地より環境を重視する人に向いています。
また、大規模な分譲地は一斉に販売されるケースが多く入居時期が近いのが特徴です。
そのため、人間関係が構築しやすく近所付き合いを大切にしたいという人にはメリットがありますが、人づきあいが苦手な人にはデメリットと感じてしまうかもしれません。
たとえば、開放感がある角地がいい、あるいは日当たり重視など、家族構成によって条件は異なると思います。
まずは「何を重視したいか」を明確にして現地を見学することをおすすめします。
注文住宅とは?
「注文住宅」とは、自身で購入した土地や所有していた土地に住宅を建てることです。
設計事務所やハウスメーカーに建物の設計を依頼し、施工会社(工務店など)が建物を造ります。
土地探しから住宅設計など全てに携わることができ『家づくり』の醍醐味を味わえるのが注文住宅です。
注文住宅にはフルオーダー住宅とセミオーダー住宅があり、フルオーダー住宅は自分の好みで住宅を建てることができます。
一方、セミオーダー住宅はある程度の仕様が決まっていて、各箇所を依頼者が決めます。
フルオーダー住宅は建築知識と膨大な予算がかかることもあり、セミオーダー住宅を選択する人が多いといわれています。
注文住宅は自由度が高いので家づくりに拘りがある人に向いています。
たとえば、「いずれ2世帯住宅にリフォームをしたい」「楽器を演奏したいので防音部屋を作りたい」「車を数台所有しているので駐車スペースを大きく取りたい」など、趣味やライフスタイルに合わせた希望を叶えられるのが注文住宅の最大のメリットです。
時間や手間がかかってもいいから家づくりを楽しみ、唯一無二のマイホームを手に入れたいと考えている人に適しているでしょう。
予算が決まったら、さっそく依頼先(建築会社)を探しましょう。
建築会社は工務店、ハウスメーカー、建築設計事務所などさまざまですが、依頼主の思いを形にしてくれるアドバイザーであり、何度となくやり取りをするパートナーでもあります。
プロの意見を取り入れながら、わからないことは納得いくまで相談して後悔のない家づくりをしましょう。
ホームページで施工事例を閲覧したり、お客様の声などを参考にして、相性のよさそうな建築会社を探すことをおすすめします。
建築条件付き土地とは?
「建築条件付き土地」とは、この土地を購入する場合「売主が指定する施工会社で家を建ます」という契約を交わし、さらに「指定された施工会社と一定期間内に請負契約を結びます」という2つの条件がついている土地のことをいい、一定期間とは一般的に3ヵ月と設定されています。
また、土地を売ってから建物を建てるので売建(うりたて)住宅とも呼ばれています。
建築条件付き土地は建物の参考プランがあり、多くの人が気に入りやすくなっていることから「家の設計を考えるのが面倒くさい」「標準的なタイプで十分」といった人、立地に拘りがある人に適しています。
また「強い拘りはないけど建売住宅では物足りない」という人にも向いているでしょう。
また、土地購入の契約と建物の請負契約は期間をあけておくことがトラブル回避につながります。
建築契約を結ぶ際、契約内容に含まれているもの含まれていないもの、オプションにはどのくらいの費用がかかるかなどを確認してから署名しましょう。
中古住宅とは?
「中古住宅」とは文字通り、築年数の経過した建物を土地と一緒に購入することをいいます。
築年数が2年を超えた建物は入居の有無に関係なく中古住宅とみなされます。
中古住宅は購入価格を抑えたい人に向いています。
新しさよりも立地や間取りなど希望条件を重視した人、リフォームを前提としている人に適しています。
DIYの趣味がある場合、自分でリフォームを手がけることもできるため割安で購入できる中古物件が向いているでしょう。
建築確認主取得日が1981年(昭和56年)5月31日以前の建物は旧耐震基準となっています。
つまり、1981年(昭和56年)6月1日以降に建てられた住宅であれば、新耐震基準を採用した建築物です。
※新耐震基準とは震度6以上の地震に耐えられるという基準です
毎日のスタートがそこにあり、日々の終わりがある家。
『住めば都』という言葉もありますが、購入してから後悔するようなことがあってはなりません。
家族間の話し合いは何度重ねても時間のムダにはならず、多くの情報収集も損にはなりません。
一世一代の大きな買い物です。
自分で調べてもわからないときは遠慮せずに専門家に相談し「買ってよかった」と思えるマイホームを手に入れてください。
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